11月9日の朝、「水星の日面通過」という現象が起こります。
下の写真(3年前の2003年5月7日)のように、太陽の前を小さな黒い水星が横切っていくのが見えます。
今回は、日の出の時刻にはすでに始まっており、日本では全過程をみることはできません。
現象の終了は、9時10分です。
(この図の日の出時刻は宮城県大崎市)
そのテスト撮影のために、パレットおおさきの屋上天文台の10cm屈折望遠鏡にデジタルカメラを装着して太陽面を撮影してみました。
太陽の左下に小さな黒点群がみえますが、水星はこの一つ一つの黒点と同じぐらいか、大きくみえるはずです。当日が楽しみです。
今回を逃すと、日本で見られるのは26年後です。ぜひ晴れてほしいものです。
観察には太陽の光を弱めるための特殊なフィルターが必要です。危険ですので望遠鏡や双眼鏡で直接太陽を覗かないでください。
なお、水星は見かけ上太陽の約150分の1しかありませんので日食グラスなどを使っても、肉眼で見ることはできません。