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4月23日夕方見えた国際宇宙ステーションとスペースシャトルの写真

     【2001年4月29日更新】  


●エンディバーと国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング。その後、チトー氏のソユーズもISSとドッキング。

 NASA(アメリカ航空宇宙局)はスペースシャトル「エンデバー」を日本時間20日未明に打ち上げ成功しました。今回の飛行は、STS-100/国際宇宙ステーション組み立てミッション6Aと呼ばれ、国際宇宙ステーション (ISS)に長さ約17mのカナダ製ロボットアームを実験棟「デスティニー」に取り付けるほか、多目的補給モジュール「ラファエロ」を使ってISSへ物資の輸送を行なうことが主な任務でした。
 今回エンデバーには、ロミンガー船長をはじめとする4人のアメリカ人飛行士、カナダ・イタリア・ロシア各1名、計7名の飛行士が乗り組みました。今回の飛行は、飛行3日目(日本時間21 午後1036分)にISSとドッキング、10日目(29 午前 135分)にドッキング解除、12日目(30 午後1100分)に着陸予定となっており、総フライト時間は10日と19時間 19分です(その後のトラブルで、作業は少し遅れています)。エンデバーは、今回で16回目の飛行となります。

 なお、アメリカの
実業家、デニス・チトー氏が世界初の宇宙館観光旅行に旅だったというニュースも話題になっています。チトー氏らは、ロシアの宇宙船ソユーズで28日、カザフスタンのバイコヌール基地から旅立ち、国際宇宙ステーションとドッキングします。ドッキングは、ャトルの任務が終わり次第となっていて、早ければ30日となります。

 シャトルは日本時間5/2未明に帰還しました。現在チトー氏の「宇宙観光」が進行中です。

●宮城県でも国際宇宙ステーションとシャトルが見えました

 今回、エンデバーは高度約320km を、約51.6度の軌道傾斜角で飛行するので、日本の上空も通過します。21日からの仙台での予報は、以下の通りです(NASDAの予報より)

 通過の前後5分〜10分ほど余裕をみて空を眺めてください。飛行機のように点滅するのではなく、すっと動いていく光点が人工衛星の特徴です。

 右の写真は、パレットおおさき職員が撮影した、ドッキング中の国際宇宙ステーションとシャトルが夕方の空を通過していく様子です。
 最も輝いたときには、金星程の明るさなりました。

 

2001/04/21 19:19:30 北北西13度に見え始め、19:22:00 北北東35度で最も高くなり、19:23:30に東22度で見えなくなります。
 
パレットおおさきでも、2つの光点がすぐそばに並んで、アルクトウルスの方向に動いていく様子を、星をみる会の会場である屋上でみることができました。

2001/04/21 20:55:30 西11度に見え始め、 20:55:30 西 11度で最も高くなり、 20:55:30 西11度で見えなくなります。
 
高度が低すぎて、古川からは見えませんでした。

2001/04/22 19:56:00 西北西11度に見え始め、 19:59:00 南西52度で最も高くなり、 19:59:00南西52度で見えなくなります。
 
木星のすぐそばを通過し、見やすかったです。リゲル(0.1等)より少し暗めでしたが、ふたご座の足下付近で少し明るくなったように見えました。うみへび座アルファルド付近で、ゆっくり消えていきました。

2001/04/23 18:57:00 北西13度に見え始め、 19:00:00 東北東60度で最も高くなり、 19:02:30 東南東 13度で見えなくなります。
 途中でとても明るく輝き、金星近くまで明るく見えました。 (右の2枚の写真)

2001/04/23 20:34:30 西南西10度に見え始め、 20:34:30西南西10度で最も高くなり、 20:34:30 西南西10度で見えなくなります。
 
高度が低すぎて、古川からは見えませんでした。

2001/04/24 19:34:00 西北西12 度に見え始め、19:36:30 南西27度で最も高くなり、 19:38:00 18度で見えなくなります。
 
曇りの天気で、古川からは見えませんでした。

2001/04/26 19:12:00 西12 度に見え始め、19:13:30 南西15度で最も高くなり、 19:15:00 南南西11度で見えなくなります。
高度が低すぎて、古川からは見えませんでした。

古川市から見えた国際宇宙ステーションとシャトル

wpeE.jpg (6086 バイト)
4月23日 午後7時00分ごろ

北斗七星の近く、空の高いところを通過。かなり明るくなっていました。

 

wpeF.jpg (11550 バイト)
4月23日 午後7時02分ごろ

さらに明るさを増し、金星近くまで明るく見えた後、ゆっくりと地球の影に入り込み、
見えなくなっていきました、

 <<撮影法>>
 露出時間やレンズの絞りを調節できる一眼レフカメラを、しっかりとした三脚に固定します。絞りは少し絞り、露出時間は10秒〜20秒程度。シャッタースピードを<B>の位置にあわせ、レリーズでシャッターを一定時間開放します。
 撮影方法は星の写真撮影と基本的に同じです。詳しくは、天体写真を撮ろう
をどうぞ。

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