仙台天文同好会の佐藤信(まこと)氏は、11月19日未明、日立市郊外でしし座流星群の極大の様子をVTR撮影しました。
そのVTRの中に、3時半ごろのわずか1秒間に30個以上の流れ星が、まるで豆まきか相撲の砂まきのような勢いで、突発出現する驚くべき瞬間が写しこまれていました。
佐藤氏から映像を提供していただきましたので、この場をお借りしてご紹介します。
この突発的大出現は、3時29分21秒ころ(±1秒)のわずか1秒間。
3時29分17秒に痕を発する明るい流星が流れた後、その4秒後、画面におびただしい数の小さな流星が、しし座頭部の放射点を中心に吹き出していくようすが記録されています。
ご存じの方も多いかと思いますが、このような突発的な現象は1997年11月17日のしし座流星群でも観測されたことがありました。ハワイ島マウナケア山にて木下正雄さん(日本流星研究会)がVTRで捉えたバースト現象で、いわゆる「木下現象」として注目を集めました。(「木下現象」については、日本流星研究会 のページ「1997年11月17日の流星バースト」をご覧ください。
下の画像だけでも20個以上の流星を数えることができます。オリジナルのVTRで正確にはまだ数えていませんが、さらに多くの流星が流れているように思えます。
ビデオから取り込んだ2秒間の加算画像 |
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デジタルビデオで撮影された3時29分20〜21秒までの2秒間・59フレームをコンポジット
撮影 カメラ:WATEC超高感度モノクロCCDカメラ・ネプチューン+レンズ:CBC-6mm
f/0.8
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(Paintshop pro ver.5
で「比較(明)で、59フレームの画像を加算) |
NEW! 高解像度の画像(JPG画像900k)
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4分割の連続画像 |
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観測地:
北緯37度37分33.05秒 東経140度39分15.70秒
海抜182m
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AVI映像(2MB)
NEW!MPEG1映像(290KB)
パレットおおさきの体験展示室・天文モニターでも、映像を公開しています。是非ご来館ください。