夕方の西空に金星が見えています【2000年8月15日公開・10月11日更新】
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
8月13日、午後7時05分頃のこと。家族が「UFOだ!」と騒ぎ出しました。この日の日没(宮城・大崎)は18時33分ですから、夕暮れのまだ浅い時間帯のことです。 金星は、地球のすぐ内側を回る惑星で、太陽と地球との位置関係により、夕方か朝方の空に非常に明るく輝きます。見かけ上、太陽から48度より離れることはありませんので、真夜中に見えることはありません。金星は、ぶあつい雲におおわれていて、太陽の光を強く反射し、非常に明るく輝きます。一番明るく輝くころは、−4.6等前後。1等星の、実に100倍以上の輝きを放ち、太陽・月につぐ明るい天体となります。夕方の西の空に見える時に「宵の明星」、朝方の東の空に見えるには「明けの明星」とよばれることはご存じのことでしょう。 これまで、地球から見て太陽の裏側(外合は6月11日)に位置して見づらかったのですが、今後、日没時の西の地平線からの高度も10度を越えるようになり、来年の3月まで「宵の明星」として人目を引くようになります。 この金星が人目にふれるようになると途端に多くなるのが、UFO騒動。さて、今年も何人もの人が、間違うのでしょうか?
|
さそり座デルタ星に接近する金星
8月26日の金星 8月17日の金星は、午後6時40分ごろから見え始め、7時10分には低空の雲に消えていきました。(パレットおおさき・松浦撮影)。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
金星関係リンク
|
パレットおおさき天文情報 |