毎年、この時期・10月10日頃から、オリオン座のある1点から流れ星が四方八方に流れて見える「オリオン座流星群」が見え始めます。
この流星群の極大は、21〜22日にかけて。1時間あたり10個程度の流星が観察できるでしょう。今年は、下弦前の明るい月があって、暗い流星をかき消してしまいますが、比較的明るいものが多く楽しめます。
オリオン座流星群速報(10/20) |
パレットおおさき・松浦が20日未明にオリオン座流星群を観測しました。 ★10月20日3時時10分〜4時00分(50分間)
1個の群流星、快晴・雲量0
★4時00分〜5時00分(60分間)
2個の群流星、4時30分以降薄雲・45以降薄明
月明かりの影響もあって、オリオン群に属する流星は110分で3個と低調でしたが、確実に今年も活動しています。
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この流星群の「チリ」の元になっている彗星は、有名な「ハレー彗星
」です。ハレー彗星は約75.8年かけて太陽の周りをまわっている天体。前回の接近は1986年で、それから14年がたち、地球からは現在38億km以上も離れてしまっています。
オリオン座流星群や、5月の「みずがめ座η流星群」を観測するということは、ハレー彗星(の残していったチリ)と再会できるということ。この彗星を懐かしく思いながら、ぜひ観察してみましょう。
2000年10月21日のハレー彗星の位置 |
10月22日午前1時頃 東の空の様子。流星群の流れ星は、空のある1点「輻射点(ふくしゃてん)」から、四方八方に流れるように見える
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