6月8日、「金星の太陽面通過」という珍しい現象が起こります。
これは、地球−金星−太陽が完全に一直線に並ぶためにおこるもので、太陽の前を、その約1/30の大きさの丸いほくろのような黒い金星がゆっくりと動いていきます。
*太陽面通過の前と後には、実際には金星はまったく見えません。
図はアストロアーツ・ステラナビゲータVer.5により作成
金星が最初に太陽面にさしかかる「第1接触」は14時11分。その後、金星の姿がすっぽりと太陽面に入り込む第2接触まで約19分かかります。
現象の中央にあたる時刻は17時14分で、その後金星が太陽面の中に入ったまま日没を迎えます。古川市での日没は、19時ちょうどです。
次回金星の太陽面通過が起こるのは、8年後の2012年6月6日です。さらにその後は、2117年12月11日まで起こりません。
パレットおおさき屋上天文台では、当日13:30〜16:30から昼間の星をみる会を行います。ぜひ、この歴史的な天文現象をパレットおおさきでご覧ください。
注意!
金星の太陽面通過は、太陽をみるのと同じです。
失明のおそれがありますので、決して双眼鏡や望遠鏡で直接のぞこうとしないでください。
太陽を安全に見るための適切な方法を、必ずとってください。
肉眼で太陽を観察する場合は、日食観測用の特殊なサングラスを使用してください。カラーフィルムのきれはしや、黒い下敷きでは赤外線を通過させるため、目が火傷する可能性があります。
望遠鏡で観測する場合は、太陽投影板を装着して間接的に観測するようにしましょう。また、アイピースにサングラスを装着して直接観測する場合でも、口径を絞るなどの対策をお忘れなく。
リンク
金星太陽面通過特集ページ(JPS日本プラネタリウム協会
)
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