パレットおおさきでも、10月13日午後5時25分ごろ、南の空から東の低空へと雲間をかけぬけていくシャトルの光跡を捕らえることができました(右の写真)。 ●スペースシャトル・ディスカバリー号、国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング成功
日本人宇宙飛行士・若田光一さんが乗り込むスペースシャトル・ディスカバリー号は、日本時間12日午前8時17分に打ち上げられ、
同14日2時46分には、ウクライナ上空でドッキングに成功しました。
その後、ISSの組立に非常に重要なカメラと人工視覚システムが故障するという事態が起こりましたが、困難を乗り越えてZ1トラス取り付け成功に15日成功しています。
今回のミッションはシャトル史上100回目のフライト。正式な計画の名称は、「STS-92/3A
国際宇宙ステーション組み立てミッション」といい、その名の通り、建設中の国際宇宙ステーションの組み立てが主な任務です。
今回は、通信システムや姿勢制御システムを搭載した「Z1トラス」という構造体や、国際宇宙ステーションとスペースシャトルを連結するドッキングポート「PMA-3」を取り付けることことが目的です。若田さんは、この飛行の中では、Z1トラスとPMA-3を取り付けるためのロボットアームを操作するという、最も重要な任務を担っています
詳細は、宇宙開発事業団のホームページ・NASDA・STS-92/3Aの特集ページをご覧下さい。
●国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング、夕方の空によくみえそうです
予定では、10月14日午前2時43分頃に、ディスカバリーは国際宇宙ステーションにドッキングし、4日間の作業の後、23日午前3時10分頃に地球に帰還します。でも、これらはあくまでも現在の予定で、変更もありますので、インターネットや新聞等で、当日の予定を知る必要があります。
飛行機はチカチカと点滅するのに対し、スペースシャトルなどの人工衛星は点滅しないので見分けがつきます。また、地球の影に隠されるとき、すーっと暗くなって消えていくのも人工衛星の特徴ですので、簡単に飛行機と見分けられるでしょう。
この日は、ISSとのドッキング2日前で、シャトル通過の2分前に1〜2等の明るさで通過するISSも見ることができました。
14日からはこの2つの巨大人工衛星が、いよいよドッキングした状態で、夕方の空にみえそうです。単体でも明るいスペースシャトルと国際宇宙ステーションですので、条件がよければ木星や土星など惑星並みの明るさになることもあり、街中でも見つけやすいでしょう。
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雲間を駆け抜けるスペースシャトル
(2000年10月13日 午後 5時28分)
スペースシャトル
望遠で2秒露出(2000年10月13日 午後 5時27分)
国際宇宙ステーション
(2000年10月13日 午後 5時24分)
いずれもデジタルカメラ・カシオQV-8000SXで、2秒露出 |